クリニックおもろまち

脳神経外科

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頭痛について

頭痛の原因

頭痛はいろいろな原因で起こります。大きく分けて以下の2点に集約されます。それぞれどんな病態の頭痛かをしっかり診断して治療に結びつけなければいけません。

1.何でもない頭痛(命に別状無いという意味)
片頭痛がこのグループの代表のように言われます。群発性頭痛も独立して記述されますが片頭痛の一種です。臨床の経験から、本当の片頭痛はそれほど多くありません。
診断は問診のみで行われますので”私は片頭痛です”と受診する患者さんが多いですが、診察するとそうでない場合がほとんどです。
頭痛の原因として最も多いのは緊張性頭痛です。教科書やインターネットで調べても心の緊張に起因するような印象の記述になっています。しかし、ほとんどが項部筋(後ろ首の筋肉)の過緊張状態、すなわち張った筋、凝った筋によることが多いのです。
この過緊張状態の筋肉が大後頭神経を圧迫することで頭痛の発現を起こすのです。
項部筋は人間が2本足で歩くようになりかなり退縮してきたのですが、それでも約6cmの厚みがあります。わりと疲れにくい筋肉なのですが、長時間労働には耐えることはできません。従って、この病態はデスクワークの多い(特にパソコンを長時間使用するような)方、長時間同じ姿勢で座り働くコールセンターの方々に多いです。
体形的には、首が細長くなで肩(所謂典型的な日本美人)の方は起こしやすいです。
これをほっておくと七転八倒する頭痛、めまい、吐き気、時に嘔吐などといろいろな症状を併発します。また、自律神経が調和を保てずその失調症(バレー・リュウ症候群)にも発展します。うつ状態になる場合もあります。非常に重要な病態と考えています。
最近は、小児頭痛で相談を受けることが多くなっています。教科書的には片頭痛がとても多いように記述されていますが、小児頭痛も診察の結果で緊張性頭痛の場合が多いようです。最近はやりのゲームに長時間夢中になったり、テレビを長時間見たりすることに起因します。マンガなど長時間読む場合も同じです。ただ、小児の場合は二次性の頭痛の鑑別が重要です。下記の項を参考にしてください。
2.大変な頭痛
場合により命にも関係あるし、何らかの障害をもたらしQuality of life(生きる質)を変える可能性のある病気による頭痛です。
急激に起こる頭痛で、起きた頭痛が何時何分何秒と同定できる場合はくも膜下出血脳内出血の可能性が高いので緊急の受診が必要となります。脳腫瘍などで頭蓋内圧(脳圧がわかりやすいが、専門用語ではありません)が上昇して頭痛を起こす場合はきちっとMRIなどでの診断が必要となります。
小児の場合は、稀ですがもやもや病で頭痛のみの訴えが存在しますので注意が必要です。私が専門的に治療してきた頭蓋骨縫合早期癒合症(頭の形が変形する頭蓋骨の病気、沖縄県立南部医療センター・子供医療センターのHPを参照にしてください)でも幼児期に頭痛が主訴になる場合がありますので頭の変形も重要です。
頭痛ということで、医師の処方する薬や市販の頭痛薬を安易に長時間服用するのは返って状態を悪くし、薬の副作用を併発する場合もあります。頭痛薬でさらに頭痛を悪化させる場合もありますので注意が必要です。
どのような病態で起こる頭痛も、最初にしっかりした問診をし、必要であれば専門的な検査を行います。きちんと診断を受けて安心して生活しましょう。

診断

問診の結果、画像診断が必要となればCT、3D-CT(3次元CTのこと)、MRIなどを駆使し適切な診断に導きます。

治療

それぞれの病態に合わせ適切な治療を選択していきます。

以上、頭痛についてお困りのことがありましたら、当院専門外来である”頭痛外来”を受診してみてはいかがでしょうか。